経営方針-トップメッセージ-

地球温暖化防止に貢献する良質な空気を皆様に。顧客に、社会に、社員に、「信頼と満足」を普遍的に提供する。これこそが新晃工業のビジョンです。

株主の皆様には、平素より格別のご支援ならびにご高配を賜り厚くお礼申し上げます。当社は、『豊かな創造力と誇れる品質』を経営理念とし、セントラル空調の熱源以外のいわゆる「二次側空調機器」のトップメーカーとして、ステークホルダーの皆様に『信頼と満足』を普遍的に提供できるよう日々注力しております。

2022年度事業環境と業績について

 当社グループの第74期(2022年度)は、新型コロナウイルス感染再拡大や、ウクライナ情勢等に起因する世界的な資源・原材料価格の高騰ならびに一部部材の調達難など先行き不透明な情勢のなか、中期経営計画「move.2025」を進めてまいりました。
 当社は販売価格の改定および納期管理強化などを最重要課題として対策を講じたほか、業務のデジタル化を進める「SIMA(SINKO Innovative Manufacturing of AHU)」プロジェクトの推進、5つの重点ターゲットである大型ビル向けや産業向け案件等に対する製品販売戦略の遂行、空調工事事業及び中国事業の利益率の改善などを取り組んだ結果、当社グループの売上高は448億円となり、営業利益は59億円、経常利益は65億円、親会社株主に帰属する当期純利益は45億円となりました。

今後の事業環境と見通しについて

 国内では、工場・研究施設などの産業空調ならびに都市部の再開発案件は引き続き需要が堅調に推移するものとみられます。一方、世界的な金融引締め等が続くなかで海外景気の下振れが国内経済を下押しするリスクがあり、原材料やエネルギーの価格高騰、サプライチェーンへの影響が予想されます。

 このような情勢を踏まえ、当社グループは、中期経営計画「move.2025」のもと、基盤事業である水AHU分野の競争力の維持・向上に加え、ヒートポンプAHU分野においても市場シェアの拡大を目指すほか、工事分野の収益性向上と業容拡大を図ってまいります。

 アジアにおいては、中国におけるコロナ政策転換による景気回復が見込まれるなか、採算性重視の販売戦略と原価低減を徹底することで、継続的に利益を確保できる体制構築を進めてまいります。

 以上を踏まえ、2024年3月期の通期業績見通しは、売上高465億円(前連結会計年度比3.8%増)、営業利益63億円(同5.0%増)を目指してまいります。なお為替レートは、対米ドルで130円、対⼈⺠元で18円を想定しております。

 そのほか、サステナビリティに対する取り組みとして、気候変動対応としての脱炭素の推進と⼈財の多様性確保を含む⼈財育成並びに職場の環境整備を行っており、無形の企業価値向上に努めております。

2022年6月 代表取締役社長 末永聡

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