IR情報-機関投資家向け会社説明会-

機関投資家向け会社説明会 開催概要

当社の事業内容を広く知っていただくため、2019年8月8日に機関投資家向けに会社説明会を開催いたしました。

 日時:2019年8月8日(木) 16:00~17:00
 会場:大手町LEVEL XXI 東京會舘
 対象:国内 機関投資家

説明会の内容については、下記をご参照ください。
なお今後の開催につきましては未定となっております。別途お問い合わせください。

お問い合わせ先 新晃工業株式会社 経営企画本部 03-5640-4169

会社説明 資料・スクリプト

会社説明 資料 新晃工業㈱・会社説明会_20190808 [PDF:11.0MB]

以下では、Ⅱ. 当社の特徴、Ⅲ. 経営戦略について、スクリプトを掲載しております。

Ⅱ. 当社の特徴

1. 主な事業領域 [P11]
  • 「セントラル空調」と「個別空調」の違いを説明します。
    • (セントラル空調)
    • 建物全体を一体のシステムと捉え、熱源機器を集中設置してまとめて熱を作り、空調機器にその熱を供給して空調します。
    • 熱媒体として「水」を循環させます。
    • 大規模の建物に採用されます。
    • 建物毎に求められる要件が異なるため、AHUも一品一様で設計・製造され、最適なシステムが構築されます。
    • (個別空調)
    • 各部屋・エリアに室外機・室内機をセットで設置し、個々で熱を作って空調します。
    • 熱媒体として「フロンガス」を循環させます。
    • 中小規模の建物に採用されます。
    • 汎用の空調機器でシステムが構築されます。
  • 当社の創業以来のメイン事業は、セントラル空調領域です。
  • そのノウハウを転用し、近年は個別空調に採用されるヒートポンプAHUも手がけていますが、AHU、FCUと比べると少量です。
2. セントラル空調の仕組みとメリット [P12]
  • セントラル空調は、熱を作る一次側と、熱を使う二次側に分かれます。
  • (仕組み)
  • 熱を作る一次側
    • ① 集中設置されたチラー、ボイラなどの熱源機器で冷熱/温熱を生成し、
    • ② 冷熱/温熱は、水を媒体にポンプで搬送され、空調に使用されます。
    • ③ 冷熱を作る際に発生する排熱は、冷却塔から外気に放出されます。
    • ④ 建物によっては蓄熱槽が設置され、ここに熱を蓄え、熱を生産する時間と消費する時間をずらすこともあります。
  • 熱を使う二次側
    • ⑤ 配管を通って運ばれてきた冷水/温水はAHU、FCU内に供給され、
    • ⑥ AHU、FCUはファンで風を発生させて室内の温度・湿度を調整します。
  • (メリット)
  • セントラル空調の最大のメリットは、熱の搬送にフロンガスを使わず、水を媒体とするため、「環境にやさしいこと」 です。
  • その他にも、個別空調のフロンガスにはできない精密な温度・湿度制御ができる、上質な空気質を作ることができる、など多くのメリットがあります。
3. セントラル空調(国内)の事業構造 [P13]
  • 大規模建物の工事では「施主」、建物の設計をする「設計事務所」、建築工事として全体を束ねる「ゼネコン」、各種の設備工事を請ける「サブコン」が存在します。
  • セントラル空調を構成する熱源、空調、計装システムの各メーカーは、空調設備(機械設備)工事を担当するサブコンに製品を納入します。
  • 当社は主にサブコンから発注を受け、空調機器を製造し、建築現場に納入します。
4. AHUで国内トップシェア [P14]
  • 当社はAHUのトップメーカーであり、国内シェア40%程度を長年維持しています。
  • トップシェアを支える強みは「顧客に対する強み」と「運営上の強み」という2つの側面が挙げられます。
  • (顧客に対する強み)
    1. 「オーダーメイドの要求」に応える製品の開発力・設計力
      • AHUは、同じ建物でも1台毎に要求される仕様・能力・サイズが異なり、全数について顧客と打合せし、要望に合わせて設計・製造する必要があります。
      • 当社は顧客の要望に応えきる製品の開発・設計について、圧倒的なノウハウを持っています。
    2. 生産能力
      • 一品一様で設計されるAHUは完全なる受注生産になり、部材手配からライン組み換えまで、生産現場が柔軟に対応する必要があります。
      • 計画生産ができず、出荷のバラつきが大きくなります。生産量を安定させられないことが、大手メーカーが撤退し、新規参入がない最大の要因です。
      • 当社はこれまで納入してきた多くのストックからの更新案件および小口案件を取り込むことで生産量を安定させ、工場をフル稼働させています。
      • 当社の更新案件比率は約50%と大変高くなっていますが、ここが大手メーカーでも真似できない競争力になっています。
    3. 品質トップ、アフターサービス対応
      • 長年の積み重ねの成果でもある品質は業界No.1と自負しています。
      • トラブル発生時には、営業から技術、製造、メンテナンスまで一体となって迅速に動くことができる体制を敷いています。
      • この対応力と品質が他社との違いを生み、顧客の信頼を築き上げてきました。
  • (事業運営上の強み)
    1. 案件情報量
      • 長年にわたり多くの受注を取り扱ってきた実績に基づく圧倒的な案件情報量で需要予測を行っています。
    2. 業務システム
      • どれだけ更新案件および小口案件を取り込む必要があるかを判断し、各工程をコントロールします。
    3. 現場調整・生産物流計画
      • 経験と確立された管理手法を駆使し、納品されるまで細やかに現場を調整しています。
5. 施設の特性・用途に応じた高機能空調を提供 [P15]
  • 施設の特性・用途に応じて一品一様で設計・製造し、快適空間を提供しています。
  • (ビル空調)
  • オフィスでは、機器の設置スペースが制限されており、そのスペースに収まるようにコンパクトに設計する力が問われます。
  • (産業用空調)
  • 工場などでは0.5℃単位の精密な温度制御や高い清浄度・低湿度など厳しい空気条件が求められるため、製品の品質が重視されます。
  • (医療施設用空調)
  • 病室では患者ごとに暑い・寒いがあり、1台の空調機器でそれらに対応できる特殊な仕様を求められます。
  • (データセンター用空調)
  • 24時間、メンテナンスの時間でさえも止まらない空調が求められます。
  • (その他)
  • 美術館では作品を保存するために安定した湿度管理が、コンサートホールでは静かさが求められるなど、施設や用途によって要望は様々です。
6. 製販一貫体制とユーザーと直結した研究開発 [P16]
  • 当社は研究開発から設計、製造、アフターサービスまで一貫した体制を備えています。これが様々なニーズ応えながら品質を維持し続けることを可能にし、信頼の獲得につながっています。
  • 研究開発機関「SINKOテクニカルセンター」は2009年に完成し、基盤技術の研究開発や各種の空調試験を行っています。
7. 海外展開 [P17]
  • 中国では1987年にスーパーゼネコン「上海建工集団」と合弁会社を設立し、中国における設計・製造・販売の拠点として成長してきました。
  • 香港、台湾、タイには持分法会社として進出、その他の地域は主に代理店によって高級ホテルを中心にFCUの販売をしています。
8. 国内・主要納入実績 [P18]
  • 大都市圏を中心に主要な大型施設の多くに採用されており、特に30階建て以上の高層ビルの約90%には当社の機器が納入されています。
  • 新国立競技場など多くのオリンピック関連施設にも納入しています。
9. 海外・主要納入実績 [P19]
  • 大規模な統合型リゾート施設や高級ホテルなどを中心に納入しています。

Ⅲ. 経営戦略

1. 事業環境 [P21]
  • 国内AHU市場について、2020年まではオリンピック需要のほか、大都市圏再開発やインバウンド需要など大規模建築ラッシュが続く見込みです。
  • 調査機関の調べによれば、2020年以降は需要が減少するとも言われていますが、新たな需要やアフターサービス市場の拡大もあり、今後も安定した市場を想定しています。
  • アジアの最大市場である中国について、インフラ投資は拡大が続くことを予想しています。
2. 今後のターゲット市場 [P22]
  • (2020年まで)
  • 都市再開発の需要を取り込んでいきます。既に開業している丸の内二重橋ビル、渋谷ストリーム、名古屋JRゲートタワーや、現在建設中のOH-1計画などはその一例です。
  • (2020年以降)
  • 2020年以降は主に3つのターゲット市場を想定しています。
    1. 持ち越し案件・新規都市開発
      • オリンピックのために持ち越しとなっている案件や、八重洲・虎ノ門・品川などの開発需要が見込まれます。
      • その後は統合型リゾートやリニア中央新幹線関連の需要が中心になると期待しています。
    2. 既存大型施設の更新需要
      • 高度経済成長期に建設された大型施設の建て替えや1980~90年代に建てられた施設の設備更新の時期が到来しています。
      • 日本初の超高層ビルとして知られる霞が関ビルは、建設後50年が経過。現在は3度目の大規模更新の時期にあたり、当社でAHU更新を手掛けています。
      • 1990年前後にオープンしたランドマークタワーや東京ドームなども、当社が継続的にAHU更新を行っている大型施設の一例です。
    3. メンテナンス需要の高まり
      • これまで都市圏が中心だったメンテナンスの引合いは、地方にも広がっています。
      • 過去に撤退した大手電機メーカー製AHUの更新需要の取り込みも進めていきます。
3. 経営戦略 [P23]
  • 中期的には安定して高収益を計上するグループを目指しています。
  • それを実現するための戦略の柱が
    (1)生産性・品質向上
    (2)技術深耕
    (3)海外事業支援
    (4)ダイキン工業株式会社 協業
    であり、ベースとなる施策として人財育成、メンテナンス事業の拡大、製販一体の組織効率向上を目指しています。
3. 経営戦略(1)生産性・品質向上 [P24]
  • 人手不足・需要増減に対応できる生産性向上とクレームゼロへの取り組みです。
  • (足元の施策)
  • 上流からのデータ連携を活用した生産の効率化、造り方改革を含む生産能力増強、品質向上、生産最適化へ向けた業務改善などを行います。
  • (製販一体体制の強化)
  • 今までの新晃グループのAHU、FCU事業は、新晃工業(開発・設計・販売)と新晃空調工業(設計・製造)で分業していました。
  • 2020年4月に合併することを検討しており、製販一体の体制強化、組織内の重複業務の削減、部署・人員の最適配置などを通じて、更なる生産性向上を目指します。
3. 経営戦略(2)技術深耕 [P25]
  • SINKOテクニカルセンターが主体となり、営業、設計、製造など各部門と連携をとりながら、新商品の開発、既存製品の改善、コア技術の研究などに取り組んでいます。
  • (省エネルギー部品/新ファン・新コイル)
  • 当社にとって省エネルギーは、地球環境への負担軽減の観点からも空調費用削減の観点からも、常に追求している研究課題です。
  • 近々にリリースされる熱交換コイルやファンはAHUの主要構成部品であり、その高効率化は、省エネに大きく寄与します。
  • (医療福祉施設向け空調)
  • 「健康空調」は、AHU内にUVランプを組み込み、空調を通じて浮遊する細菌・ウイルスを除去します。
  • 病院や福祉施設などを中心に売り込みを進めていく計画です。
3. 経営戦略(3)海外事業支援 [P26]
  • 国内と比較すると収益性に課題があり、この数年間でテコ入れを図っていきます。
  • 中国市場では、低価格のモノづくりが優先されてきた歴史があり、当社の強みが活かせない汎用品の安値受注競争に巻き込まれ、利益低下の要因となっていました。
  • 近年、政府が製造強国、科学技術強国、品質強国といった政策を掲げており、中国でも品質を重視したモノの選択がなされるようになってきました。これが進展すると、当社グループに大きなアドバンテージが出てきます。
  • 今後の施策として、
    • 量を追わず、高機能型のAHUに特化
    • 設計段階から売り込み、価格競争を回避して利益を確保
  • する方針をとっていきます。
3. 経営戦略(4)ダイキン工業株式会社 協業 [P27]
  • 2017年5月、当社はダイキン工業株式会社(以下、ダイキン工業)と資本業務提携を締結し、1)ヒートポンプ空調機の共同開発、2)ヒートポンプチラーの拡販に関する協業を実施しています。
  • (ヒートポンプ空調機の共同開発)
  • 共同開発が進んでおり、2018年11月に「ヒートポンプ空調機Ⅱ」をリリースしています。
  • 生産工場や学校、中規模のオフィスビルなど個別空調の建物がターゲットです。
  • (ヒートポンプチラーの拡販)
  • 新晃アトモスが窓口となり、ダイキン工業の一次側熱源(ヒートポンプチラー)と新晃工業の二次側空調(AHU/FCU)のセット販売を目指しています。
  • 新晃アトモスはダイキン工業の空調機器のメンテナンスも手掛けるなど、既存ユーザーを軸に協業を進展させていく計画です。
4. コーポレートガバナンス [P28]
  • 資料にある通りです。
  • 経営の透明性を確保するために必要な体制整備を推進しており、2016年6月に監査等委員会設置会社に移行しています。
5. 環境経営への取り組み [P29]
  • 資料にある通りです。