経営方針
TOP MESSAGE
2024年度事業環境と業績について
当社グループの第76期(2024年度)は、製造拠点の国内回帰による産業空調、大型再開発案件に伴うビル空調、データセンターのサーバー冷却用空調機の需要など、市場環境が堅調に推移しました。
こうした状況の中、当社グループはDXやAIを活用した生産計画の「見える化」や効率化に取り組むとともに、5つの重点ターゲットである「データセンター」「個別空調(ヒートポンプ空調機)」「空調工事を含む更新案件」「大型ビル」「産業空調」への販売施策を強化しました。その結果、グループの売上高は57,005 百万円(前期比 9.7%増)となり、営業利益は9,986 百万円(前期比15.8%増)を達成しました。いずれも過去最高を更新しています。
⻑期ビジョン「VISION 2030 空気で未来を拓く」
当社グループは、⻑期的な視点に基づく意思決定の重要性を認識し、将来に向けた明確な指針として「VISION 2030:空気で未来を拓く」という⻑期ビジョンを策定しました。このビジョンは、空調が現代社会で果たす役割とその可能性を踏まえたものです。
空調は現在、私たちの生活に欠かせない社会インフラであり、最適な空気質を提供することは、当社の社会的使命と考えています。2030年に向けて、社会の変化や時代の要請に柔軟に対応しながら、快適で豊かな未来を創造し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
詳細は、「統合報告書2024」13ページをご覧ください。
中期経営計画「move.2027」について
2023年11月、当社グループは、中期経営計画「move.2027」(2025年3月期〜2027年3月期)を発表しました。本計画では、資本コスト経営を事業運営の中心に据える方針を明確化し、これに伴い、経営指標を従来の連結営業利益からROEなどに変更しました。具体的な目標として、以下を掲げています。
これらの数値目標は、資本コストと資本収益性を重視した経営を反映しています。
詳細は、当ホームページ内「中期経営計画」のページをご覧ください。
今後の事業環境と見通しについて
国土交通省が公表している建築着工予定金額や管工事・設備工事業における受注高は引き続き高水準を維持しており、大型再開発を含むビル空調や国内製造拠点における産業空調、データセンター投資などの需要は今後も堅調に推移する見通しです。
一方で、建設業や物流業における働き方改革、建設費の高騰、さらには国際的な通商政策の不透明感が影響し、国内建設市場では工事案件の⻑期化や投資計画の見直しが進む可能性があります。そのため、市場動向を慎重に見極める必要があると考えています。
こうした環境の中、中期経営計画「move.2027」の2年目となる2026年3月期においては、現在順調に進展しているターゲット市場攻略にさらに注力する一方、グループ全体での収益性向上やシナジー強化に取り組んでまいります。日本セグメントでは、データセンターや個別空調、空調設備工事が引き続き好調に推移しています。
データセンター市場では、当期に本格稼働を開始した総合実験棟「SINKO AIR DEVELOPMENT LAB」、データセンター・プラント向け冷却塔展示施設「BAC BASE」を活用し、さらなる成⻑を目指します。また、個別空調市場では、特に産業向け販売が好調で、売上目標を前倒しで達成しました。
さらに、製品販売だけでなくエンジニアリングへの需要に対応するため、専門事業部を新設し、営業体制を刷新しています。今後は、提案営業を強化し、空調機器の販売と設備工事・サービスを組み合わせ、品質に対する高い信頼性を提供することで、顧客満足度を向上させてまいります。また、製造や研究開発においても、中⻑期的な視点で投資とイノベーションを推進します。
一方、アジアセグメントでは、不透明な事業環境が続く中、製品やサービスの差別化を図る販売戦略を展開するとともに、品質改善や製造コストの見直しを進め、収益性向上に努めてまいります。
これらを踏まえ、2026年3月期の連結通期業績見通しとして、売上高58,000百万円(前期比1.7%増)、営業利益10,100百万円(前期比1.1%増)を目指してまいります。
以上
2025年7月 代表取締役社長
- ※情報開示日から当ページ更新まではタイムラグが生じます。
最新の定性・定量情報については「IR情報」決算短信等のご確認をお願いいたします。
地球温暖化防止に貢献する「最適な空気質」を皆さまへ──。
お客様、社会、そして社員に対し、「信頼と満足」を普遍的に提供すること。
それが新晃工業のビジョンです。
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援とご高配を賜り、心より感謝申し上げます。当社は、「豊かな創造力と誇れる品質」を経営理念に掲げ、セントラル空調の熱源を除く「二次側空調機器」の分野においてトップメーカーとしての地位を築いてまいりました。ステークホルダーの皆さまに対し、常に「信頼と満足」を提供できる企業であり続けることを目指し、日々取り組んでおります。
私たちが目指す姿
⻑期ビジョン「VISION 2030」の実現に向け、統合報告書を発行しました。
当社グループは、経営方針として資本コスト経営を掲げ、新たな価値創造に挑戦し続けます。
2024年9月、当社は初めて統合報告書を発行しました。
中期経営計画「move.2027」で掲げた資本コスト経営の実現に向け、新たな価値創造に挑戦する組織づくりをさらに加速させていきます。
そして、社員一人ひとりがその挑戦に心を躍らせ、笑顔あふれる企業へ。
統合報告書には、私たちがワクワクしながら描く未来を示しています。