テクニカルセンター-R&D拠点-

ものづくりの現場と緊密な連携を保ちながら、地球環境に配慮しつつ完成したSINKOテクニカルセンター。
AMCA規格に基づいた送風機性能試験装置をはじめ、これからの空調機器研究に必要な各種最新設備を導入し、時代に則した研究・開発環境を構築しています。
コンセプト
SINKOテクニカルセンターは、新晃グループの研究施設を統合。
R&Dのために空調業界屈指の規模と設備を備え、先進の空調を肌で感じていただきながら、これからの地球環境にまで視野を広げた空調技術を創り上げていくことを目的に完成しました。

地球共存
省エネルギーや低騒音化など環境負荷を最小限にしていくことも、SINKOテクニカルセンターの重要な取り組みのひとつです。
また、空調機器における安全性の問題や、利用者の健康への影響などについても研究を進めています。
SINKOテクニカルセンターは、環境への影響を継続的に改善していく環境マネジメントに関する国際規格であるISO14001に則した活動を行っています。並行して、夜間電力を活用する氷蓄熱システムの導入、自然採光(トップライト)やパブリックエリアでの省エネルギーのためのLED照明や、無駄なエネルギー消費を減少する人感センサー照明などの採用。さらに断熱性能・遮熱性能が期待できるLow-Eガラスの採用。また、近隣への騒音配慮のために、屋外設置機器の騒音評価を実施し、敷地外方向への発生騒音対策などを実施しています。

氷蓄熱システム(蓄熱量2,101MJ)
全館の冷熱源として内融式氷蓄熱システムを採用

自然採光(トップライト)

Low-Eガラス

パブリックエリアでの人感センサー照明

LED照明
空調体験
1F
各フロアでは代表的な空調システムが稼働。
温度、湿度、気流、清浄度を自在にコントロールした、さまざまな空調が体感できます。
プレゼンテーションルーム

お客様とともに快適な空調環境をオーダーメイドでつくりあげる施設。
商談コーナー、インフォメーションコーナー、製品展示コーナー、製品・パーツ展示コーナーがあります。
エントランス

沿革

1938年(昭和13年)の創業以来、つねに空調技術の最先端をリードしている当社の沿革がご覧いただけます。
製品開発の歴史

当社は創業以来、空調設備の発展とともに歩んできました。私たちの経験と実績を分かりやすくご紹介いたします。
実機紹介

業務用空調機の実機を展示しています。
当社の経営の原点である「豊かな創造力」と「誇れる品質」をご覧下さい。
2F
会議室

放射空調(会議室用)
放射面の表面温度を制御し、年間を通じて快適性の高い空調空間を実現。室内温度を高めに設定しても快適性を損なわないため、エネルギー効率が向上します。
3F
事務室

機械室不要で静粛性の高い天井隠ぺい型の空調機を設置。
高効率なDCブラシレスモータを装備するとともに、4管式により精度の高い個別空間を実現しています。
冷媒自然循環システム+フリークーリング室外装置
(コンピューター室用)

冷媒の気化と液化にともなう潜熱の移動を利用する冷媒自動循環システムは、冷媒の搬送動力が不要。また、フリークーリングにより、冬季は外気を利用して省エネルギー化を図ります。
4F
外気冷房対応排熱回収型空調機(多目的室用)

省エネルギー化のために、外気や排熱を積極的に活用。
また、在室者を自動的に感知して風量制御を行います。
試験室・実験室
SINKOテクニカルセンターでは、次世代製品や現状製品のさらなる地球環境保全や、安全、安心のため、常に「豊かな創造力」と「誇れる品質」をめざし、試験、実験をくりかえしております。
音響測定設備棟(半無響室)

騒音測定や音源から直接伝わってくる音圧レベルの測定などの実験を行うため、床面だけを残して吸音材料で覆った無響室です。
音響測定設備棟(残響室)

拡散音場を人工的につくりあげた室内の残響時間が非常に長い実験室。
音響パワーレベルの測定に用います。
送風機性能試験装置(AMCA 規格)

国際的に認められているファン測定方式の規格、AMCA(Air Movement and Control Association, International, Inc)規格に基づいて構築しています。
明視室(気流可視化試験室)

吹出し気流だけでなく、人や什器等がある空間における拡散および誘引作用によって生じる室内気流を可視化する実験室です。
連携研究

SINKOテクニカルセンターは、空調機器を生産する工場と同じ敷地内に建設されています。研究の成果を生産の現場で検証したり、完成した機器をすぐに検査したり、また工場からの提案を研究に生かすなど、実際的な研究がしやすい環境を実現しています。
先端技術
日本の空調技術の発展とともに歩んできた新晃工業ならではの自由な技術的風土のなかで、先進の測定機器や解析技術を活用しつつ、技術力を高めています。
試験・解析項目
- 空調機関連各種試験
- ファンコイル関連各種試験
- クリーンルーム関連各種試験
- ヒートポンプ関連各種試験
- 低露点除湿機各種試験
- 騒音関連各種試験
- 振動関連各種試験
- 熱量関連各種試験
- 振動モード解析
- 気流関連各種試験
- 気流可視化試験
- 空気清浄度計測
主な計測機器
- カラー3Dレーザー顕微鏡
- 鏡面冷却式露点計
- 赤外線サーモグラフィー
- 多チャンネル分析処理機
- 恒温恒湿器
- 工業用内視鏡
- 流量計
- 温湿度計
- デジタルマノメーター
- 回転計
- フィールドバランサー
- 騒音計
- パワーメーター
- パーティカルカウンター
- ピトー管
- オリフィス流量計
- ひずみ測定器
- 厚さ計測計
- オシロスコープ … etc.
流体解析

気流がどのように動くかを、速度や量を調べて解析する技術。コンピュータシミュレーションにより、流れを可視化画像処理して表示します。
構造解析

構造体の強度を有限要素法(FEM)を適用した応力変形評価や強度評価などのコンピュータシミュレーションにより、三次元モデルで表示します。
カラー3Dレーザー顕微鏡

精度の高い表面計測が行える顕微鏡です。
高解像度で焦点深度の深いカラー画像や3D像を得ることができ、非接触で3次元測定が行えます。
鏡面冷却式露点計

気体温度を下げ、その気体の露点を正確に測定することでドライエリアの低露点ガスの測定、乾燥工程での水分管理など低露点の計測を行います。
多チャンネル分析処理機

音や振動など多チャンネル型周波数分析処理装置。1/Nオクターブバンド多チャンネル分析と関数演算により、さまざまな表示や処理を行います。